12月14日(土曜日) 飛騨市文化交流センター
平成16年に飛騨市が発足して今年で20周年を迎えたことを受け、これを記念する式典が行われました。
当日は「飛騨市の未来を楽しく描く新たな第一歩~これからの未来を創るこどもたちが主役!~」をテーマに開催されました。オープニングでは、古川中学校と神岡中学校、吉城高校と飛騨神岡高校、飛騨市民吹奏楽団、双葉プラスバンドの皆さん計102人がこの式典のために結成した「飛騨市合同吹奏楽団」として演奏を披露。『アルセナール』など3曲を熱演し、式典に花を添えました。
式辞に立った都竹市長は謝辞を述べ、市町村合併の経緯、今日までの市政や災害、人口減少から生じる課題、市の取り組みなどを振り返りながら「市民の皆さんと、人口減少にともなう生活課題に正面からぶつかり、知恵と工夫を凝らして新たな取り組みに積極果敢にチャレンジすることで、将来にわたって市民の皆さんが住み続けたい故郷であることはもちろん、若者をはじめ他の地域の方々も呼び込むことができる全国のモデルとなるような町になると確信しています」と話し、まちづくりへのさらなる協力を呼びかけました。また、飛騨市議会の井端浩二議長のあいさつの後、来賓の今井雅人衆議院議員、渡辺猛之参議院議員、布俣正也県議などが祝辞を述べました。
飛騨市でこれまでに起こった主な出来事や市の取り組みなどを紹介する「飛騨市20年の歩み」と題した記念映像を上映した後、市内の6園の年長園児92人による歌の披露がありました。園児らは舞台に立つと『そうだったらいいのにな』『世界中のこどもたちが』の2曲を元気よく大きな声で歌い、その愛らしい姿に笑顔で目を細める人の姿もありました。
また、飛騨市が取り組むべき理想の教育のあり方や人材育成を示し、その実現に向けて取り組む「飛騨市学園構想」の一環で行っている市内の各学校の「探究学習」の取り組みについて児童生徒が発表。自分たちで課題を考え、解決に向けて生き生きと学んでいる様子などを報告しました。
この日は、市内の小中学校や高校、吉城特別支援学校の児童生徒らによる展示などもありました。また、司会進行を吉城・飛騨神岡両高校の生徒が、一般受付を古川・神岡両中学校の生徒が担うなど学生も運営に参加。来賓案内などをヒダスケの皆さんも行うなど、オール飛騨市での開催となりました。
会場を訪れた神岡中学校3年生の松葉叶芽さんは「飛騨市の人口は少なくなるけど、これまで大切にしてきたことを、これからも大切に続けていってほしいです。人口に関係なく、飛騨市がずっと続いていければと思います」、同じく松田穂乃花さんは「これから飛騨市の人口が増えるといいと思います。でも生徒数が少なくても、学校ではみんなとずっと一緒だから仲良くなれます」などと話していました。
また、古川町の野村久瑠実さんは「人口、特に女性の仲間が増えて活気づいてくれるといいですね。私もよそから来たので、他県から来る仲間が増えて同じような悩みを話し合ったりできたら」などと思いを話しました。