12月19日(木曜日) 古川町高野・森の端オフィス
「広葉樹のまちづくり」を進める飛騨市は愛知県知多郡東浦町のカリモク家具株式会社と「ヒダモクプロジェクト」をスタート。一般的に家具には不向きとされる広葉樹を製品化し、このほどふるさと納税返礼品として登録、受け付けを開始しました。
広葉樹は小径木が多く、曲がっていたり、節や虫食いが目立つため、主にチップにして紙の原料として利用されています。そこで、飛騨市では広葉樹に新たな価値を加えて経済循環を創出しようと販路開拓に乗り出し、同社の協力を得ました。
今回、返礼品として生産されたのは、市産広葉樹材によるダイニングテーブルとチェア、長椅子、サイドテーブルなど17アイテムです。同社の乾燥、接着、木工技術を生かし、自然が作り上げたデザインが融合した個性的な製品が完成しました。
この日は古川町の(株)飛騨の森でクマは踊るが設けた森の端オフィスに製品を展示し、お披露目会が開かれました。
都竹市長は「飛騨市は広葉樹の活用において全国のモデル地域になっています。今回スタートしたヒダモクプロジェクトを通して、小径広葉樹に命を吹き込み、家具に生まれ変わるのは大きな第一歩となります。このプロジェクトが全国で愛され、『市の広葉樹のまちづくり』の発展につながるようにカリモクと手を取り合ってがんばりたい」とあいさつ。
続いて、同社の山田郁二常務取締役が「国産材による家具作りは、SDGsを進めるに当たって重要なミッションです。飛騨市の思いを家具メーカーとしてしっかり受け止め、ヒダモクプロジェクトを進めたいと思います」とあいさつされ、グループ企業の知多カリモク(株)の三輪義保取締役が広葉樹を用いた商品開発について解説、商品紹介を行いました。