12月25日(水曜日) 市役所
全国山・鉾・屋台保存連合会理事で、古川祭保存会の副会長、古川祭屋台等修理委員会の委員などを務める上島嘉彦さんが、令和6年度の文化庁長官表彰を受賞し、都竹市長に報告しました。
文化庁長官表彰は、文化活動に優れた成果を示し、わが国の文化振興に貢献した人や、日本文化の海外への発信、国際文化交流に貢献した皆さんの功績をたたえるもの。今年は12月17日に京都市で表彰式が行われました。
上島さんは古川町に生まれ、小中学生のころから青龍台のお囃子に参加。大学卒業後からは本格的に古川祭に携わってきました。また、10年ほど前からは古川祭の保護団体である古川祭保存会に所属し、現在は副会長として活躍。平成30年に発足した古川祭屋台等修理委員会の委員を務め、屋台などの修繕に尽力しています。ユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」を支える全国山・鉾・屋台保存連合会でも理事として活躍しています。
こうした活動を通じて全国の「山・鉾・屋台行事」の適切な保存・伝承に尽力したことが高く評価され、今回の受賞となりました。
同保存会では年に1回、古川祭の執行後に各屋台組から提出される屋台関連の修理や修理方法、修理の委託先、費用などの提案について専門家などと協議しながら検討。適切な修理方法の提示、国や県、市などへの補助金申請を行うことで古川祭の執行を下支えしています。
都竹市長はお祝いの言葉を述べ、「保存会は大事で、特に修理関係は一手に引き受けていただいています。活動が意外と知られていないので、皆さんにもっと知ってもらうためにもこの受賞は良い機会では」などと話し、称賛していました。
受賞について上島さんは「個人としては表彰を受けられるようなことはしていません。古川祭に関わる人全員がいただいたものと思っており、大変うれしいことです」と喜んでいました。また「全国山・鉾・屋台保存連合会の総会で、いろんな方々と意見を交換してきたことが思い出されます。各地の祭りの情報を仕入れて伝えることを積極的にやっていきたい」「若い人にも参加してもらい、古川祭が立派に続いていってくれれば。全国的に人手不足の悩みを聞きますので、古川祭は知恵をしぼって続けていきたい」と意気込みを語りました。