12月7日(土曜日) 市役所
ドローンを使った仕事に就きたい人やドローンを業務に取り入れたい人などを対象に、ドローンを使った業務の現状や実際のノウハウなどについて専門家から学ぶ講座「働き方を知れる!ドローンという仕事」が開かれました。
市が進めているドローン活用事業の一環で開催したもので、実際にドローンを使った事業を行っている皆さんを講師に招き、幅広く実用的な学びを行う講座。ドローン初心者から、すでにドローンを使った映像を制作している人、仕事の現場に導入している技術者など、愛知県や富山県など市内外から約20人が参加しました。
当日は、数々のFpvドローンレースでの経験を活かし、ドローンを使ったテレビCmやミュージックビデオ、企業紹介動画などの撮影業務を行っている「aito(エイト)fpv」の齋藤三佳さんと山田開人さんが「ドローンのお仕事あれこれ」と題して講演しました。
コロナ禍でレースが軒並み無くなったことをきっかけに撮影業務に取り組むようになった経緯や、実践を通して撮影ノウハウや営業実績を蓄積していったことなどを紹介。ドローンでの撮影を依頼したい人は多く、需要はあると強調しながら「SNSで動画を見て依頼してくる人が多いので、SNSやウェブサイトで取り組みを発信して」「同業者同士であっても、得意とする撮影や扱えるドローンの違いはそれぞれで、助け合う場面も出てきます。仕事を奪い合うのでなく、時には仕事をふることのできる関係づくりを心がけて」「ドローンのことをよく知らない依頼主もいるので、どんな映像が必要かをしっかり聞く力が大切」などとアドバイスしました。
また、「テレビCmでは決められた構図を確実に撮影することが求められるので、何回も撮り直しがあります」「ミュージックビデオは撮り直しがきかず、とてもシビアな現場。常日ごろから一発撮りを意識した練習を」「ドローンはちょっとした不具合で思わぬ動きをすることがあるので、その性能を信じすぎないで。日ごろからトラブルを意識して、いざという時の対応を身につけて」などと指摘しました。さまざまな機種やモニター、ゴーグルなどの実物を示しながら、その使い方や特徴なども紹介。実際に会場内でドローンを飛ばしてモニターに表示される映像を確認するなど、実戦的な学びを行いました。参加者からは質問も相次いでいました。
ドローンが産業にどう取り入れられているかといった現状や、新しい仕事について考えてみたいと参加した古川町の島千尋さんは「ドローンにさわったことは全くないのですが、操縦するにはリスク管理が求められることを知りました。ドローンのことをよく知って、操作に支障のないようにしていくことから始めた方が、うまく仕事に活用できそうだと感じました」などと感想を話していました。