1月3日(金曜日) 飛騨市文化交流センター(古川会場)
「令和7年飛騨市二十歳のつどい」が市内の各会場で開催されました。今回は216人(古川会場159人、神岡会場57人)が対象となりました。
未来を担う飛騨市の青年らが「大きな同窓会」のように一堂に会し、これまでを振り返ったり、現在や未来について語り合ってもらおうと開催しているもの。当日は、振袖や羽織袴、スーツなどに身を包んだ若者が出席し、久しぶりに会う同級生や恩師と談笑したり近況を報告しました。
古川会場となった飛騨市文化交流センターには137人が出席。式典では、出席者を代表して谷口凛さんが登壇し、都竹市長から「二十歳のつどい~記念アルバム」の目録を受け取りました。都竹市長はお祝いの言葉を述べ、「中学校の同級生というのは、これからの人生を歩むうえで支え合う友だちとして最高の存在。今日この日を節目に一緒に歩んでいってください」「過去に学んで応用すれば生き抜けるという時代ではなくなっています。感受性高く、いろんなことを敏感に感じて、自分の頭で考えて答えを出す。そういった癖をつけて自分の道を切り拓いていってください」などとメッセージを送りました。
また、椙崎丈一郎さんと谷口竜也さんが登壇し、「二十歳のメッセージ」を発表しました。
椙崎さんは「みんな違ってみんないい」が好きな言葉だと紹介し、「多様性が叫ばれる時代、個人を尊重して生きていきたい」と思いを述べました。進学を断念しフリーターとして働く中で、周囲から蔑まれたり理不尽な体験などを経験しつつも、いろんな仕事や自分を理解してくれる人々と出会えたと紹介。「学歴や肩書きを気にせず、それぞれが違っていいと思います」などと語りました。また、地元・飛騨での暮らしは恵まれていたと振り返り、「少しでも楽しく明るいまちにできるよう、若者それぞれが個性を発揮して飛騨を盛り上げていきましょう」と呼びかけました。
谷口さんは、社会に出ると夢をあきらめたくなってしまいがちな現状や葛藤などを吐露しながらも「本当に自分がやりたいことを追い求めれば、成功しても失敗しても後悔はないのでは」と思いを述べました。そのうえで「自分の会社を持ちたい」「飛騨が若者であふれ活気あるまちにしたい」という2つの夢を持っていると紹介し、「今後あきらめざるを得ない状況に陥っても、この夢を往生際悪く、大人げなく信じたいと思います」と強調。めまぐるしく変化する時代には完璧にこだわらず、フットワーク軽く行動することの大切さを主張しました。
他に、中学生時代の恩師らが登壇し、今年20歳を迎えた皆さんと過ごした学校生活を振り返りながら思い出話やメッセージを披露すると、出席者は神妙な面持ちで耳を傾けていました。式典後はホワイエで交流会も行われ、久しぶりに会うクラスメートや恩師らと談笑したり、一緒に写真を撮ったりして笑顔が絶えませんでした。また、古川西小学校4年生のころに20歳の自分へ向けて手紙を書いた皆さんには当時の手紙が手渡され、懐かしそうに手に取っていました。
古川町の飛騨ダイカストで働いているベトナム出身のダオ・ティ・クインさんとグエン・タイン・フエンさんも、渡邉正憲社長に付き添われて振袖姿で式典に出席。「着物を着るのは初めて」「嬉しいです」などと話していました。