1月11日(土曜日)Edo New School(古川町)
パソコンの画面に現れるメタバース空間(仮想空間)を使って、3Dデータ化した飛騨みやがわ考古民俗館の縄文遺物を自由に配置し、展示する「石棒展示コンテストinメタバース」が開催されました。
これは市教委が進める3Dデータの実践的な活用と、オンライン上のメタバース空間を使った探究学習に取り組むEdo New School(古川町)が催したもので、市教委では今回の取り組みを通して、規模の小さな同館の認知拡大やファン獲得を狙っています。
コンテストはNTTコノキューが提供する「Door」を使用。定員5人で実施され、Edo New Schoolのスクール生らが参加しました。
参加者はパソコンと向き合い、画面に現れたアバター(参加者の分身)をキーボードを使って操作。展示する石棒や石冠など6つの遺物を上から見たり、斜めから見たりして思い思いの形に並べました。審査の結果、最優秀賞は“和”をテーマに円を描くように配置した一般参加の女性が選ばれました。
古川中3年の吉川雪月さんは展示物が縄文遺物であることから「土偶」をイメージした展示方法を考えました。吉川さんは「操作が難しかったけど、3Dなので角度を変えて眺めることができ、思い通りに並べられました。パソコンの新しい使い方を学ぶことができて良かったです」と話しました。
(株)Edo代表の関口祐太さんは「メタバースを活用することで探求学習をより一層深めることができ、カリキュラムの幅の広がりや可能性を感じました」と話していました。また、市教委学芸員の三好清超さんは「展示に関する皆さんの考え方を他者と共有できることが分かりました。また、実際に博物館で作業しているようで見ていて楽しかった。バーチャルの可能性を感じました」と講評しました。
なお、スクール生の細川翔大さん(古中1)と松井夏音さん(吉城高1)は当日の司会を担当し、吉川雪月さんはコンテストのポスター作成も手掛けました。最優秀作品は4月頃に古川町の「街なかポケットミュージアム」で開かれる「石棒展(仮)」で実際に採用されます。