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安全な雪下ろしについてプロから学びました

印刷用ページを表示する掲載日:2025年1月21日更新

1月18日(土曜日) 吉城建設業協会

降雪量の多い飛騨市に移住した人やこれから移住を検討している人などを対象に、屋根の雪下ろしの安全で効率的な作業や除雪道具の準備や手入れなどについて学んでもらい、飛騨市での暮らしに役立ててもらおうと「飛騨市移住者限定雪下ろし講習会」が開かれました。

雪下ろしの不安解消や事故防止を図ると同時に、移住者同士の交流も深めてもらおうと令和2年度から始まったもので今回で3回目。昨年度、一昨年度は雪不足などの影響で中止になったため、3年ぶりの実施となりました。今回は、移住してまもない人や雪下ろしは初体験という人など9人が参加しました。

最初に、(一社)吉城建設業協会事務局長の石腰豊さんが座学を行いました。除雪作業中の写真などを示しながら「屋根の雪を落としすぎると自分も滑り落ちるので15~20センチ程度は残してください。また、屋根の雪が浅いとスコップで屋根を刺してしまい、雨漏りの原因にもなります」などと注意を呼びかけました。

また、ヘルメットをかぶることや、汗をかきすぎないよう少し薄手の服装にすること、靴底が滑りにくい長靴を用意することなど準備について解説。はしごをしっかり固定すること、命綱の固定場所や雪止めの位置を確認すること、2人以上で作業すること、作業の際に下に人がいないことを確認することなど安全の確保についても指摘しました。スコップやスノーダンプにカラースプレーを塗ったり、柄にビニールテープを巻きつけることで着雪を防止できる工夫なども紹介しました。

座学の後、参加者の皆さんは実際に同協会の建物の屋根に登って雪下ろしを体験しました。吉城土木管理士会の会員企業から選ばれたエキスパート6人が指導にあたり、安全に配慮しながらも効率的な作業を解説。「雪止めより先へ行かないで」「スコップやスノーダンプを上から刺して、雪をブロック状に割って」「スコップで雪を放り投げるのは体力を消耗するので、雪を乗せて滑らせる感じで落として」などとアドバイス。参加者の皆さんは、最初は緊張で動きがこわばっているような様子でしたが、慣れるにしたがって笑顔もこぼれていました。
昨年12月に愛知県から神岡町山田に移住してきたばかりの夏目啓子さんは「初めての雪下ろし体験でした。プロの方に教えてもらう機会はなかなか無いので大変勉強になりました。傍から見ていると上手にやられていますが、実際に自分でやってみると道具が思い通りに動かせず、雪も思うように下ろせないことが歯がゆかったです。知っておくのと知らないのとでは全然違うと思うので、1回は講習を受けておくべきだと思いました。先日、近所の方にやってもらったのですが、次は自分でやらなきゃなと思います」と話していました。

また、古川町の山中千佳さんは「雪下ろしも屋根に登ったのも初めてです。今は寮に住んでいて雪下ろしをする必要はないんですが、実際に必要になったらどうなのかなと思って参加しました。屋根が見えるほど雪を下ろすと滑ってしまうので少し雪を残したり、吹雪の時にはやらないなど、皆さん安全第一でやってみえることが分かりました。あと、雪下ろしで屋根から落ちた経験のある人が何人もみえることを知りました。良い経験になりました」と話していました。

当日の様子

雪下ろしの様子


雪下ろしの様子


雪下ろしの様子

雪下ろしの様子

雪下ろしの様子

雪下ろしの様子

​​​​​雪下ろしの様子

雪下ろしの様子​​

雪下ろしの様子

​​​雪下ろしの様子