5月10日(土) 宮川町種蔵地内
宮川町種蔵地区の特産品であるミョウガの畑を「関係人口」や市民の皆さんの力を借りて維持・管理していただく「myみょうが畑プロジェクト」の一環で、春の草取り作業が行われました。
少子高齢化の影響で住民だけでは耕作が困難になった農地を、地域外の多くの人の力で守ることを通じて、石積みの棚田や板倉の残る同地区の美しい景観の保全や集落の維持・活性化につなげようと、まちづくり団体「飛騨市ふるさと種蔵村」が行っている試み。今年で6年目を迎えました。
この日は今年度最初の活動ということもあり、ミョウガ畑のオーナーの皆さんをはじめ、企業用畑を管理している中日本高速道路(株)の皆さん、種蔵地区の活性化に協力している岐阜大学の皆さん、ヒダスケや体験希望の皆さんなど総勢70人ほどが参加しました。
参加者は、同地区で長年ミョウガ栽培を続けている中谷節子さんから「藁が敷いてあるところにミョウガが生えてくるので踏まないで」などと草取りのアドバイスを受けた後、オーナー畑や体験畑などにそれぞれ分かれ、敷かれた藁をめくって雑草を摘み取りました。急斜面の上り下りもあり、参加者は汗をかきながらも談笑したり、自然豊かな風景を楽しみながら作業を行っていました。
初めて参加した岐阜大学工学部1年の猪熊咲希さんは「なかなかできない体験で、美しい景色も楽しみたいと思って参加しました。虫が嫌いで畑仕事も大変でしたが、景色がきれいでした」などと感想を話しました。
アドバイスをしながら一緒に作業をした中谷さんは「皆さんが来てくださるとミョウガも喜んで顔を出します。種蔵がきれいなのは皆さんのおかげ。種蔵を愛してくださる方々の気持ちに感謝します」などとあいさつしました。
今年度も畑の草取りの他、ミョウガの間引きや収穫、冬支度の作業などが行われる予定です。