8月1日(月曜日)史跡・江馬氏館跡公園
神岡町の史跡・江馬氏館跡公園で、夏休みワークショップ「江馬館で自分だけの箱庭を作ってみよう!」が開かれました。これは市観光協会神岡支部の有志による飛騨神岡街づくり実行委が江馬館利活用事業の一環で行ったもので、市内の親子連れら12組30人が参加しました。
参加者は最初に市教委文化振興課の学芸員大下永さんから室町時代に造られた江馬館と、庭園の特徴として岩の組み方を工夫して滝や島をつくったりしたことを学習。引き続き同町の中谷造園の中谷一隆社長を講師に箱庭を作りました。
参加した児童らは家族が見守る中、あらかじめ用意された樹脂製の容器に土を敷き詰め、リュウノヒゲやナンテン、アケボノザサなどを思い思いに植えた後、スギゴケですき間を埋めたり、白い化粧砂で「小川」などを作って仕上げました。中には貝殻などを持参して飾りつけている子供たちもいました。
中谷さんは「どこに植えて、どこに石を並べるかあらかじめイメージして作ってください」「コケを置く場所もあらかじめ考えておかないと上手に作れませんよ」などと声をかけていました。完成すると、大下さんが一つ一つ作品を観賞し「緑と大小の石をバランスよく並べることができました」「色彩のコントラストがすばらしい」などと講評していました。
参加した同町の米澤恵美さんはせっせと手を動かす2人の子の傍らで「夏休みに入っても子供たちはプールばかり。親子で楽しむ機会も少ないし、近場ですので思い出づくりに参加しました。箱庭づくりは珍しいですね」と話していました。また、長女の美琉愛さん(神岡小4)は「最初に入れる土の量がむずかしかったけど、思ったより上手にできました」と笑顔で話していました。箱庭づくりが終わった後は美しい庭園を眺めながら皆で会食を楽しみ、飛騨の中世に思いをはせていました。