飛騨市内の遺跡から出土した石棒や縄文土器などが、国の重要文化財に指定されることが決定しました。
島(しま)遺跡と塩屋金清神社(しおやきんせいじんじゃ)遺跡は、飛騨市宮川町に位置する縄文時代の遺跡です。
これらの遺跡では、縄文時代の祈りの道具である「石棒(せきぼう)」が作られていました。
島遺跡は、およそ4,500年前の遺跡であり、長さ1mを超える大きな石棒が出土しました。
塩屋金清神社遺跡は、およそ3,500年前の遺跡であり、1,074本もの石棒が出土しました。
島遺跡と塩屋金清神社遺跡からは、作りかけの石棒や、石棒を作るための道具、作るときに剥がれた石のかけらなども出土しました。
つまり、石棒の作り方を明らかにしたという価値があります。

石棒は、どのように使われたのか分からない謎の遺物です。
石棒の作り方が分かる資料が国の重要文化財に指定され、将来にわたり保存されることによって、今はまだ解明されていない「謎」に、今後いつでも迫ることができるようになります。
飛騨市美術館にて開催中の「もうひとつの石棒展」では、4月22日(水曜日)まで重要文化財に指定される見込みの石棒や縄文土器を見ることができます。
ぜひ、本物の資料が放つパワーを感じてみてください。
島遺跡と塩屋金清神社遺跡の出土品を調査した報告書を刊行しました。
1点1点じっくりと観察し、詳しく調べた成果を載せています。
詳しくは、「石棒の調査報告書を刊行」ページをご覧ください。
飛騨みやがわ考古民俗館は、島遺跡・塩屋金清神社遺跡の近くに建つ博物館です。
飛騨地域で集められた民具や、宮川町の遺跡から出土した考古資料を収蔵・展示しています。
市指定文化財の古民家「旧中村家」も見学することができます。
詳細は飛騨みやがわ考古民俗館特設ページをご覧ください。